「物語」の舞台を作る仕事から、お客様と「思い出」を共有する運転手へ。

異業種からの挑戦。国立競技場の芝生から、観光バスの運転席へ

ーー安見さんは異業種からの転職だそうですが、前職はどのようなお仕事を?
以前は、芝生をメインに建設や不動産を扱う会社に勤めていました。ちょうど東京オリンピックの時期で、国立競技場などのスポーツ施設で使われる芝生に携わっていたんです。「この芝生の上で、どんな熱い試合やドラマが生まれるんだろう」と想像しながら働くのは、自然に囲まれていて気持ちの良い仕事でした。
ーーそこからなぜ、全く違う「バス運転手」の道を選んだのでしょうか。
前職では、機械の整備などを通じて「物語の舞台」を作る裏方でした。でも、次第に「もっとお客様と直接向き合い、リアルな反応を感じたい」という欲求が強くなったんです。
もともと乗り物が好きで、プライベートでも友人を乗せて運転して出かけることが多かったので、「観光バスなら、お客様と一緒に旅の思い出を作れる。直接『ありがとう』と言ってもらえるやりがいがあるはずだ」と決意しました。
バスへの憧れを、プロの自覚に変えてくれた出会い。

ーー数ある会社の中で「つばさ観光」に決めた理由は?
実は、私の地元にある会社で、昔から道ですれ違うたびに「綺麗でかっこいいバスだな」と憧れがあったんです。実際に面接へ行ってみると、石井さんが本当に温かい方で。入社前から仕事の厳しさも楽しさも包み隠さず教えてくださり、「この人のもとでなら、未経験の自分でも成長できる」と確信しました。
ーー免許取得や研修についても詳しく教えてください。
会社の「養成制度」を利用して、教習所の合宿で大型二種免許を取りました。費用を会社が負担してくれるのは本当にありがたかったですね。
取得後の研修は約1ヶ月間。石井さんがずっと隣に乗って指導してくれました。一般道から高速道路までみっちり走り、茨城の大洗アクアワールドの駐車場など、実際に観光ルートで使う場所で何度も切り返しを練習しました。今でも運転中は緊張しますが、あの時の厳しい指導が今の自信に繋がっています。
朝の静寂から、賑やかな観光地へ。お客様の笑顔が「やりがい」に変わる。

ーー実際の乗務はどのようなスケジュールですか?
朝は早い時で、4時や5時に出庫します。そのために3時に起きることもありますね(笑)。でも、夜は20時か21時頃には帰宅できることが多いです。
最近は地元の団体の皆様を乗せて、福島や山梨へ行くことが多いですね。お客様同士が顔見知りのアットホームな雰囲気だと、車内の楽しそうな声を聞いているだけで「今日も安全に送り届けるぞ!」と気合が入ります。
ーー宿泊を伴う運行の「裏側」が気になります。ホテルでの過ごし方は?
基本的にはお客様と同じホテルに泊まりますが、乗務員専用の「乗務員室」という部屋が用意されています。豪華ではありませんが、ベッドやクローゼットなど体力を回復させるには十分な設備です。
朝はアルコールチェッカーとスマホを繋いで、自撮り(セルフィー)で不正がないことを証明しながら点呼を行います。安全管理は本当に徹底していますね。
ーーオススメの観光スポットはありますか?
山梨県の「桔梗屋」さんの信玄餅工場ですね!朝5時から大行列ができるほどの人気スポットなんですが、団体予約だとスムーズに入れたりします。信玄餅の詰め放題はお客様も大喜びで、自分も一緒に楽しんでいるような気分になります。こうした「旬の観光地」に詳しくなれるのも、この仕事の特権です。
プレッシャーを一人で背負わせない。つばさ観光が誇る、ベテラン勢の「包容力」。

ーーこれまでで一番大変だったことは?
やはり、逃げ場のない「渋滞」です。以前、インバウンド(訪日客)のお客様を空港へお送りする際、大渋滞にハマってしまって……。飛行機の時間が迫る中、ガイドさんから何度も「あと何分で着く?」と電話が入った時は、本当に気が気じゃなかったです。
でも、そんなトラブルの時でも、会社に戻れば50代のベテランの先輩たちが「そういう時はこうすればいいんだよ」と優しくアドバイスをくれます。最年少の私を、皆さん本当にかわいがって、丁寧に育ててくださるんです。
未経験からでも、一歩ずつプロへ。大きなハンドルを握る楽しさを、共に味わいたい。

ーー最後に、バス運転手を目指す方へメッセージをお願いします。
家族からは「何十人もの命を預かる仕事だけど、本当に大丈夫?」と心配もされましたが、今は私のイキイキした姿を見て応援してくれています。
100%の満足を提供するのは難しいことかもしれませんが、お客様が笑顔で降りていく姿、楽しそうな雰囲気を感じるだけで、この仕事を選んで良かったと心から思えます。
「仕事に手応えが欲しい」「誰かの思い出の一部になりたい」という方。つばさ観光は、未経験からでも一歩ずつプロに育ててくれる場所です。ぜひ、この大きなハンドルを握る楽しさを味わいに来てください!
編集部おすすめポイント!
・「未経験」を「自信」に変える、社長直伝のマンツーマン研修
最大の特徴は、社長自らが1ヶ月間横に乗って教える徹底した教育体制です。一般道や高速道路だけでなく、大洗アクアワールドの駐車場など「実際の観光現場」で繰り返し練習するため、未経験からでも自信を持ってプロデビューできる環境が整っています。
・孤独なハンドルを支える、ベテラン勢の圧倒的な「包容力」
平均年齢50代のベテラン運転手たちが、20代の若手を「宝物」のように温かく育てる風土があります。渋滞やトラブルなど、一人では焦ってしまう場面でも、帰庫後に先輩たちが優しくアドバイスをくれる「プレッシャーを一人で背負わせない」チームワークが魅力です。
・「裏方」から「思い出の共有者」へ。直接届く「ありがとう」のやりがい
ただ運転するだけでなく、お客様と同じ旅の空気を吸い、笑顔を直接見られるのがこの仕事の醍醐味。「誰かの思い出の一部になりたい」という想いを持つ人にとって、お客様の満足そうな姿は、何よりの手応えになります。
【つばさ観光株式会社の代表インタビューはこちらから!】

