「人生が飛ぶように過ぎるほど、この仕事は面白い」——未経験者をプロの観光バス運転手へと導く、つばさ観光の流儀【つばさ観光株式会社】

鉄道員の家系に育ち、26歳で夢を叶えるまで

ーーまず、石井さんのキャリアの原点について教えてください。
私の家は、代々鉄道員を務める家系でした。幼い頃から鉄道や乗り物が身近にあり、自然とその道に憧れるようになりました。しかし、両親からは「鉄道は規則が厳しく、非常に過酷な仕事だ」と反対され、新卒時は全く無関係な通信インフラの会社に入社したんです。
それでも、心の中にあった「乗り物を操る仕事がしたい」という火を消すことはできませんでした。26歳の時、一度きりの人生、やりたいことに挑戦しようと決意し、バス業界に転身しました。最初は「つばさ観光」で営業としてキャリアをスタートし、その後、水戸の大手バス会社で10年間、運転士として、そして管理職として現場の最前線を経験しました。
ーーその後、再びつばさ観光に戻られたのはどのような経緯だったのでしょうか?
コロナ禍が始まった直後、前職のバス事業撤退という大きな転換期がありました。そのタイミングで、先代の社長から「会社を引き継がないか」というお話をいただいたんです。観光業界が未曾有の危機にある中での決断でしたが、私を育ててくれたこの業界に恩返しがしたい、そして自分が理想とするバス会社を作りたいという思いで、取締役として経営に参画することを決めました。
「未経験者こそ歓迎」——独自の教育哲学と養成制度

ーー現在、積極的な採用を行っていますが、どのような人材を求めていますか?
一番大切にしているのは、経験や年齢よりも「モチベーション」です。 観光バスの仕事は、覚えなければならないことが山ほどあります。ルート、車両の特性、観光地の知識……それらを吸収できるのは、やはり「乗り物が好き」「運転が好き」という純粋な意欲がある方です。
現在、弊社には全くの異業種から転職してきた社員が複数名いますが、彼らの成長スピードには驚かされます。タクシー業界などからの転身も多いですが、完全な未経験者であっても、やる気さえあれば私たちは全力でバックアップします。
ーー具体的なサポート体制について教えてください。
まず、大型二種免許を持っていない方には、取得費用を全額会社が負担する「養成制度」を用意しています。 さらにこだわっているのが、免許取得後の「社内研修」です。法定の研修時間はもちろんありますが、私たちはその枠に縛られません。その方が「これなら一人でどこへ行っても大丈夫だ」と自信を持てるまで、私が直接横に乗って指導を続けます。1月には福島へ行き、雪道でのタイヤチェーン着脱研修も行いました。現場で「困った」という思いをさせないことが、教育の最大の使命だと考えています。
「バス×旅行」——直販体制が生む強みと多様な働き方
ーーつばさ観光の事業としての強みはどこにありますか?
弊社は「貸切バス事業」と「旅行業」の両輪で動いています。 多くのバス会社は旅行代理店からの仕事を請け負うだけですが、弊社は自社で旅行を企画・受注することができます。これにより、お客様と直接コミュニケーションを取り、きめ細やかな提案が可能になります。
最近では、マニアックなファン向けのツアーをネット広告で集客したり、茨城に来ていただく「着地型観光」にも力を入れています。会社の団体旅行から町内会の旅行まで、私たちがバスとプランをセットで提供することで、お客様との絆もより深まっています。
ーー18名の社員の方々は、どのような働き方をされていますか?
茨城という土地柄もあり、自宅で農業を営みながら、農閑期や手の空いた時間にパートとして運転士をするというメンバーも多いです。「農業と運転士」、この二足のわらじを柔軟に両立できるのは、弊社ならではの風土かもしれません。 私自身、スタッフにはあまり身構えずに接してほしいので、常に社内を歩き回って雑談をするようにしています。仕事の悩みから地域の話まで、ふとしたきっかけで会話ができる風通しの良さを大切にしています。
バス運転手という職業は「人生が飛ぶように過ぎるほど面白い」。

ーー石井さん自身もハンドルを握られていますが、この仕事の魅力とは?
「日本の四季を特等席で体感できること」です。日本海に沈む夕日の美しさ、雪化粧をした山脈の雄大さ……これらを毎日違う場所で見られる仕事は他にありません。 また、食文化の発見も楽しいですね。関西で本場のたこ焼きを食べ、関東との食感の違いをお客様に説明して驚かれる。そんな「旅の知識」が増えていくことも、人生を豊かにしてくれます。
ーーこれからバス運転手を目指す方へ、メッセージをお願いします。
観光バスのミッションは、お客様を安全に目的地へ運び、「楽しかった!」という思い出を作っていただくことです。ですから、まずは私たち自身が仕事を楽しんでいなければなりません。 運転が上手くいった、素晴らしい景色に出会えた、お客様に喜ばれた。そんな日々の喜びを見つけられる方にとって、これほど刺激的でやりがいのある仕事はありません。
正直に言いましょう。バスの仕事はあまりに楽しくて、毎日があっという間です。気がつくと「え、もうこんなに時間が経ったの?」と驚くほど、人生が飛ぶように過ぎていきます(笑)。そんな情熱的な時間を、私たちと一緒に過ごしてみませんか?制服も新しくなる予定です。心機一転、新しい世界へ飛び込んでくる皆様を、心よりお待ちしております!
編集部おすすめポイント!
・「一生モノの技術」を授ける、妥協なき徹底サポート
最大の特徴は、大型二種免許の取得費用を全額負担する「養成制度」と、法定時間を超えてでも「自信がつくまで」付き添うマンツーマン研修です。福島での雪道研修など、現場で絶対に困らせないという取締役の強い覚悟が、未経験者の不安を自信へと変えてくれます。
・「バス×旅行業」の二刀流が生む、独自の強みと安定感
単なる運行会社ではなく、自社で旅行を企画・提案できる「旅行業」の顔を持っていることが大きな強みです。マニアックなファン向けツアーなど、独自の企画力でお客様と直接つながる直販体制を築いており、他社にはないやりがいと事業の安定性を両立しています。
・ 農業との兼業もOK。茨城の風土に根ざした「自由な働き方」
「農業と運転士」の二足のわらじを認めるなど、個人のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。取締役自らが社内を歩き回り、雑談を大切にする風通しの良い組織文化は、異業種から転職してきた方にとっても馴染みやすく、長く働ける安心感があります。
【つばさ観光株式会社の運転手インタビューはこちらから!】

