女性バス運転手は約2.9%!少ない理由や給料差を解説

女性バス運転手が少ない理由とは

女性でも活躍しているバス運転手はいますが、まだまだ人数が少なく、「男性の仕事」というイメージを持っている人が多いと思います。

ではなぜ、女性運転手が少ないのでしょうか?女性は働きにくい環境なのでしょうか?

このコラムでは女性バス運転手の人数や給料、求人のポイントなどを解説します。

バス運転手の男女割合

バス運転手の男女の割合グラフ

もちろんバス運転手は女性でも活躍できますが、男性よりも圧倒的に人数が少ないのが現状です。

令和5年賃金構造基本統計調査によると、男性バス運転手は10万3,710人なのに対し、女性はたったの3,080人。全国の女性バス運転手の割合は、約2.9%にとどまります。

男性運転手女性運転手
人数10万3,710人3,080人
平均年齢54.0歳50.1歳
勤続年数14.0年9.0年

ちなみに、女性タクシー運転手は9,200人(5.6%)、女性の大型トラックドライバーは10,980人(2.5%)。いずれも女性割合は非常に低く、これまで女性を積極的に採用してこなかったことがよくわかりますね。

バス運転手に女性が少ない理由

バス運転手に女性が少ない理由とは?

ではなぜ、バス運転手に女性が少ないのでしょうか?考えられる理由は次の通りです。

男性の仕事というイメージが抜けない

最近でこそ女性を積極採用するバス会社も増えてきていますが、長らく男性社会だったため、そのイメージが根強く残っていることが考えられます。

街中を走るバスは男性運転手が多く、女性はほとんど見かけません。バス会社のホームページや求人サイトを見ても、女性ドライバーの写真や働き方が載っているところは多くありません。そもそも女性の求職時の選択肢として入ってこない可能性があるのでしょう。

女性が快適に過ごせる環境・設備が整っていない

女性運転手を採用したくても、職場環境が十分に整っていない企業も多いです。バス会社は営業所に、以下すべてを”女性専用”として導入しなければいけません。

  • トイレ
  • ロッカールーム
  • シャワールーム
  • 仮眠室
  • 制服

女性が過ごしやすい環境が整えられないため、積極的に採用ができないという状況が考えられます。

長時間勤務・体力仕事

産業全体の労働時間が月178時間なのに対し、バス運転手は月197時間(残業含む)も働いています。(※)さらに1日の拘束時間は13時間(最長15時間)にも及び、休日数は月6~8日程度とワークライフバランスが取りやすい仕事とは言えません。とくに子育て中の方には、フルタイム勤務は難しいかもしれません…。

また観光バスや高速バスの場合、スーツケースなど乗客の荷物の積み下ろし作業もバス運転手の仕事の一つです。運転するだけじゃなく、こういった力仕事も時には発生するので、女性には難しいというイメージが付いていると考えられます。

※令和5年賃金構造基本統計調査

バス運転手の給料に男女差があるって本当!?

バス運転手の給料に男女差があるって本当!?

労働者人数に大きな男女差があるバス運転手ですが、実はお給料にも違いがあるんです。

性別月収賞与年収※
男性32万7,500円63万1,100円456万1,100円
女性25万9,700円40万7,300円352万3,700円
令和5年賃金構造基本統計調査

そもそも人数に差がありすぎますが、数字だけ見ると男女で年収が約100万円も違います。これは女性管理職が少ない、雇用形態が違う(正社員と非正規社員)などの要因が考えられます。

ちなみに産業全体の賃金を見てみると、男性の平均月収は35万900円、女性は26万2,600円でした。バス業界だけじゃなく、全体的に男女間の賃金格差があることがわかりますね。

なお男女雇用機会均等法で、男女で異なる採用条件(給与等)にすることは認められていません。求人・採用時に、女性運転手の給料が低いといったことはありませんので、ご安心ください。

※年収=賃金構造基本統計調査の「きまって支給する現金給与額」×12+年間賞与その他特別給与額

バスドライバーを目指す女性がチェックすべき求人内容

バスドライバーを目指す女性がチェックすべき求人内容

バス運転手は高齢化が進み、人手不足が慢性化しています。このような事情からも、女性も積極的に採用したいというバス会社が増えており、育休産休はもちろん、時短勤務などの柔軟な働き方もできるようになってきました。

女性がバス運転手という職を検討する際に、ぜひチェックしてほしいポイントをまとめました。

女性運転手が活躍しているかどうか

まずはロールモデルとなる女性運転手が在籍しているかどうか、必ず確認をしましょう。

女性運転手がいれば更衣室や仮眠室など、女性専用の設備があるのはもちろん、男性従業員の理解が深いこともわかり、安心して働くことができます。キャリアや働き方で悩んだときに相談しやすいのも、重要なポイントですよ。

また1社で長く働いてキャリアアップを目指したい、という方は、女性の役職者がいるかどうかも確認しておくべきでしょう。

産休育休制度や福利厚生

  • 有給休暇
  • 妊娠休暇・通院休暇
  • 産休・育児休暇
  • 生理休暇
  • 子の看護休暇
  • 介護休暇

少なくともこれらの休暇制度があり、きちんと使われていることをしっかりと確認しておきましょう。

制度としては存在していてもほとんど使われていない、休みを申請できる雰囲気ではない、などの可能性もあります。有休消化率などを確認しておくと安心です。もちろん法律で定められた休暇も多くあり(産前産後休業など)、それらは従業員が請求したら必ず与えなければならないため、会社側が拒否することはできません。

また結婚祝い金や、出産祝い金などの制度を設けている会社もありますので、求人をよく比較してみましょう。

時短勤務など働き方の柔軟性

子育て中の方はもちろん、どんな女性にとっても重要なのが、勤務体系です。仕事と家庭の両立を目指すためには、以下のような柔軟な働き方ができる企業がベストでしょう。

  • 時短勤務
  • 早出出勤、朝の時間帯のシフト勤務
  • 夜勤・宿泊勤務の免除

なお正社員ではなく、嘱託社員やパート勤務などの非正規雇用であれば、時短勤務ができるという会社もあります。この場合どうしてもお給料は正社員よりも低くなってしまいますので、自身のワークライフバランスを考えて、よく検討しましょう。

制服

条件や制度はもちろんですが、毎日楽しく働くために注目したいのが、制服です。ネクタイがスカーフになっていたり、制帽の形が違ったり、男性運転手の制服とは少しデザインが異なるんですよ。

バスガイドのような華やかさは少ないかもしれませんが、おしゃれでかっこいい制服なら、それだけで少しテンションが上がるはず。バス会社各社、制服のデザインが違いますので、比較してみると楽しいですよ。

女性バス運転手は少ないが、活躍はできる!

全国のバス運転手の女性割合は、たったの約2.9%。なかなか女性運転手が増えないのには、バス運転手は男性の仕事というイメージや、女性従業員向けの設備投資ができていないといった理由が考えられます。

とはいえ昨今の人手不足により、女性運転手を積極的に採用したいというバス会社も多くあります。時短勤務など柔軟な働き方ができる企業も少なくありませんので、自分のライフスタイルに合った求人を探してみてくださいね。