バス運転手は何歳まで働けるの?年齢制限はある?[バス運転手インタビュー]

バス運転手への転職・就職を考えている方は、何歳まで働けるのか、疑問に思ったことはありませんか。この記事ではバス運転手の年齢制限や、ミドル&シニア世代の働き方などを解説します。
また東都観光バスさんに取材をお願いし、運転手さんの年齢についてリアルなお話を伺ってきました。
バス運転手は何歳まで働くことができるの?

バス運転手は一般的な企業と同様に、60歳を定年としている企業が比較的多いです。
ただし高齢者の活躍と雇用の安定を目的とした法律(※)によって、60歳が定年のバス会社であっても、希望者は65歳まで働くことが可能です(再雇用・継続雇用)。また2021年には法改正が行われたので、70歳まで雇用が確保される企業もあるんですよ。編集部がリサーチしたところ、75歳まで働けるというバス会社さんもありました。
しかし実際には、高齢になると健康チェックのクリアが難しく、70歳まで現役のドライバーとして働いている人は多くないようです。その代わり後輩の育成など、裏方に回って働くという選択肢もあるので、バス会社は長く働ける環境と言えるでしょう。
ちなみに人材募集・採用時に、年齢制限を設けることは禁止されています。年齢を理由にバス運転手の求人応募ができなかったり、年齢だけで落とされたりすることはありませんので安心してくださいね。
【東都観光バスの運転手さんに聞いてみた!】

「東都観光バスさんは、どれくらいの年代の運転手さんが多いですか?」
やっぱり40〜50代が多いですね。一番若い人は新卒の子で22歳。最年長は70歳で活躍されています。
「定年は60歳、再雇用は65歳とありますが、定年後も働く人は多いですか?」
大抵のドライバーさんは、定年後も働いています。
バス運転手の免許取得の年齢制限について

バス運転手に必要な「第二種大型自動車免許」は、最低19歳から取得が可能で、年齢の上限はとくにありません。
もともと大型二種免許は、21歳以上かつ、免許保有期間が3年以上でないと、取得ができませんでした。しかし、2022年5月に受験資格が見直され、特別な教習を受講することで「19歳以上かつ、普通免許等の保持期間が1年以上」で免許取得が可能になりました。
なお免許取得年齢の上限は定められていませんが、体力や認識力、聴覚、視力に問題がなく、反射神経や判断力が正常であるなど、一定の基準を満たす必要があります。
バスの運転手の平均年齢の推移

国が行った統計調査によると、バス運転手の平均年齢は以下の通りでした。
- 平成13年(2001年):46.1歳(※1)
- 令和3年(2021年):53.0歳(※2)
ちなみに令和3年の調査では、産業全体の平均年齢は43.4歳だったので、比較するとバス運転手の平均年齢は、10歳程高い状況です。バス運転手の高齢化が進んでいるのは間違いありませんが、言い換えると、高齢者も活躍できる業界だとも言えますね。
バス会社によっては、シニアドライバーに向けた時短勤務制度を設けていたり、無理なく働ける環境が作られています。
バス運転手に転職を考えているけど年齢がネックになっている、という方も心配いりません。データからわかるように年齢が高めのバス運転手も活躍していますし、働きやすい環境も整備されています。
運転が好きでバスの運転手になりたいという方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
【東都観光バスの運転手さんに聞いてみた!】

「運転手さんのご年齢と前職、バス運転手になったきっかけなどを教えてください。」
わたしは今51歳で、バスの運転手になって20年くらいになります。前職はトラックの運転手をしていました。トラックドライバーの勤務は夜が多いんですよね。結婚したり、昼に働きたいなと思ってバスの運転手に転職しました。
※1)統計からみるバス運転者の仕事 | 自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
バス運転手として働き続けるために、長く働ける職場を選ぼう

バス運転手は60歳以上でも働けるとはいえ、加齢により身体機能が低下し、運転において以下のようなリスクが伴います。
- 視力:遠近感の把握が難しくなる、夜間や悪天候時の視認性が低下する
- 聴力:周囲の音に対する反応が遅れる
- 反応速度:ブレーキを踏むタイミングなど、急な操作に対応しづらくなる
- 認知機能:注意力や判断力が低下し、交通標識や信号の認識に遅れが生じる可能性
- 持病の影響:高血圧や糖尿病など薬の副作用が運転中に出る可能性
ただ現在は、バス運転手の高齢化が進んだことによって、労働環境の変化が起こっています。会社によって方針は異なりますが、高年齢のドライバーに対しては、下記の対策を取っているところが多いようです。
- 勤務体系の柔軟化…長距離運転や夜間運行は身体的負担がかかると予想されるため、短距離路線での運行業務に変更する
- 勤務日数・時間の短縮…毎日働くのは体力的にきつい方に、パート勤務など数日だけ働いてもらう
- 運転手引退後のキャリアプランの提示…現役の運転手としては働けなくなっても、新人の指導役や運行管理者へのキャリアを用意
バス運転手として長く働き続けたいと思っている方は、くれぐれもご自身の健康状態に気を付けて、決して無理はしないでくださいね。ご紹介したように、ベテラン世代に向けた柔軟な働き方を用意しているバス会社もたくさんありますので、自分にあった条件の職場を探しましょう。
【東都観光バスの運転手さんに聞いてみた!】
「バス運転手として何歳まで働きたいですか?」
具体的な年齢はわからないですけど、やれる範囲で体と相談しつつ続けたいと思っています!

「年齢が原因でバス運転手への転職を迷っているという方に向けたアピールポイントはありますか?」
(アピールポイントは、)やっぱり毎日行く場所が変わるので、刺激たっぷりなところですね。旬の観光地に行けますし、温泉とか入れるので毎日楽しく仕事ができます。あとは中途入社でも年齢はピンキリで、50代でも入ってくる方はいますね。教育体制も整っていて、最長3ヶ月間運転のみの研修があるので、未経験の方でも心配ないです。
まとめ
- バス運転手の定年は60歳とする企業が多い
- ただし希望者は65歳まで、70歳まで働けるバス会社も一部ある
- バス運転手の平均年齢は53歳で、高年齢者も活躍できる業界である
- 高齢ドライバー向けに、時短や短距離など柔軟な働き方ができるバス会社も多い
バス運転手はミドル・シニア世代も多く活躍していて、長く安定して働ける職種です。
バス運転手の達人では幅広い年齢層にあった求人を掲載していますので、ぜひ活用してみてくださいね。
【取材協力】東都観光バス株式会社 運転士 岡田さん HP:https://www.totobus.co.jp/ |