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バス運行管理者徹底紹介!資格の取り方、年収相場、現役運行管理者の本音

バス会社や地域の交通インフラを陰で支える重要な国家資格「運行管理者」。
転職を考えている方や社内で取得を勧められた方の中には、「実務経験がなくてもなれる?」「試験の難易度や合格基準は?」「年収はどのくらい?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、バスの運行管理者の仕事内容や必要人数、試験の詳しい出題範囲といった基本情報を徹底解説!さらに、現役のバス運行管理者の声も交えて解説していきます。
バスの運行管理者とは?仕事内容と必要人数
バス運行管理社ってどんな仕事をしているのか、会社には何人必要なの?という疑問を持つ方に向けて、具体的な業務と、必要人数について解説していきます。
バス7運行管理者の仕事内容
運輸局が定める運行管理者の業務は、大きく分けると「点呼・体調確認」「運行プランの作成」「トラブル対応」「記録と指導」の4つに集約されます。
1.「点呼・体調確認」
安全運転ができる状態かどうか、乗車前後に厳しくチェックします。
- アルコールチェック: 酒気を帯びた状態での運転を絶対にさせないよう、検知器を使って厳密に確認します。
- 健康状態の確認: 睡眠不足や疲れ、病気がないかを確認し、無理そうな場合は運転させません(定期的な健康診断や適性診断の受診も管理します)。
- 休憩施設の管理: ドライバーがしっかり仮眠や休憩をとれるよう、社内施設を綺麗に維持・管理します。
2.「運行プランの作成」
法律で定められた基準(勤務時間や乗務時間)を超えないよう、安全な計画を立てます。
- 乗務割の作成: ドライバーが過労にならないよう、適切な勤務時間でスケジュールを組みます。
- 交代要員の配置: 夜行バスや長距離運転など、1人では疲労が溜まるルートには、あらかじめ交代用のドライバーを手配します。
- ルートの事前調査(貸切バス): 観光バスなどの場合、通る予定の道路や交通状況を事前に調べ、安全に走れるバスを手配します。また、ドライバーに持たせる運行指示書を作ります。
3.「安全対策・緊急対応」
運行中に問題が起きた際、ドライバーに的確な指示を出す司令塔になります。
- 異常気象時の指示: 台風や大雪などの際、運行を続けるか、中止するか、どう回避するかを指示します。
- 急病やトラブル時の対応: 運行中にドライバーが体調を崩すなどの緊急事態が発生した場合、すぐに代わりの手配や安全確保の措置をとります。
4.「記録と指導」
安全性を証明するため、日々の運行データや教育実績を細かく記録・保存します。
- 運行データの管理: デジタル運行記録計などのデータを管理し、スピード超過や無理な運転がなかったかを確認・保存します。
- 事故の記録: 万が一事故が起きてしまった場合は、その概要を詳しく記録し、3年間保存します。
- ドライバーの教育: 安全運転についての指導や研修を行い、その乗務員台帳を作成・管理します。
では、一社につき運行管理者は何名必要なのかみて行きましょう。
バス運行管理者の必要人数
必要な運行管理者の数は貸切、乗合で数が変わってきます。確認しておきましょう。
一般乗合旅客自動車運送事業者(路線バス)の場合
| 所有しているバスの数 | 必要な運行管理者数 |
| 39両まで | 1人 |
| 40両〜79両 | 2人 |
| 80両〜119両 | 3人 |
| 120両〜159両 | 4人 |
| 160両〜199両 | 5人 |
| 200両〜239両 | 6人 |
| 240両〜279両 | 7人 |
| 280両〜319両 | 8人 |
※上記を超える車両数の場合は(バスの台数÷40)+1(小数点以下は切り捨て)で計算します。
一般貸切事業者(観光バス)の場合
| 所有しているバスの数 | 必要な運行管理者数 |
| 39両まで | 2人 |
| 40両〜59両 | 3人 |
| 60両〜79両 | 4人 |
| 80両〜99両 | 5人 |
※100両以上の場合は、(バスの台数÷30)+6(小数点以下は切り捨て)で計算します。
このように、バスの種類や所有台数によって、配置しなければならない運行管理者の数は厳格に決まっています。事業所を運営する上で絶対に欠かせない存在だからこそ、常に高い需要がある資格だと言えるでしょう。
しかし、配置人数という「法律上の決まり」が分かっても、転職を考えている方やこれから現場に出る方にとっては、「実際の現場の雰囲気や働き方はどうなのか?」というリアルな部分が一番気になりますよね。
ここからは、ネットでもよく噂される「バスの運行管理者はきついのか?」という疑問について、現場の生の声をもとに詳しくみていきましょう
バスの運行管理者はきつい?現場のリアルな声
「バスの運行管理者はきつい」という声を耳にすることがあるかもしれません。実際インバウンドのお客様を乗せる都合上、深夜帯にバスを走らせることもあり、運行中は運行管理者がいないといけません。勤務時間の不規則もきついと言われる要因ですが、現場の運行管理者が口を揃えて「一番大変」と語るのは「人の管理」です。
バス運行管理者の声!アビコ西部観光株式会社:萩原さん

やはりドライバーの労務管理です。国のルールは複雑ですし、ドライバーそれぞれの事情もあります。うまく調整できないと、最悪の場合、受注した仕事を他のバス会社にお願いしなければならないこともあります。
バス運行管理者の声!株式会社ORS:大村さん

運行管理者として気をつけていることは、「ドライバーさんをイライラさせないこと」ですね。 彼らは何十人ものお客様の命を預かって運転します。送り出す時に嫌な気持ちでハンドルを握ってほしくないんです。だから、どんなに忙しくても、できるだけ明るく、優しく接することを心がけています。私の明るい声が、安全運転への一番の薬になればいいなと思っています(笑)。
バス運行管理者の声!龍藤観光株式会社:金本さん

運行管理者の仕事は単なる「点呼」だけではありません。ドライバー一人ひとりの健康管理や車両の点検はもちろん、「精神的なケア」を最も大切にしています。
ドライバーも人間ですから、家庭の悩みや体調不良など、メンタルが不安定な状態でハンドルを握るのが一番危ない。彼らが安心して運転に集中できるよう、常に気を配っています。
気になるバス運行管理者の年収相場
バス運行管理者の年収は、一般的に350万〜500万円前後が相場と言われています。
大手のバス会社や、役職付きになると、それ以上を狙うことも十分に可能です。また、運行管理者は国家資格なので「資格手当」が毎月支給されることもあります。
バスの運行管理者になるには?国家資格の取得方法
運行管理者になるには、年に2回(8〜9月頃、2〜3月頃)に実施される「運行管理者試験」に合格する必要があります。
運行管理者の受験資格条件
試験を受けるには、以下のいずれかの条件をみたす必要があります。実務経験がない方でも、基礎講習を受ければ、受験が可能です。
<受験資格条件>
・事業用自動車の運行の管理に関わり、一年以上の実務経験がある方
・実務経験に代わる講習をうけ、修了した方
<試験内容>
道路運送法、貨物自動車運送事業法、道路運送車両法、労働基準法などの法令等並びに運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力について出題されます。
バス運行管理者試験の合格率は?難しいって本当?
「運行管理者の試験は難しいですか?」という疑問を持つ方は多いですが、近年の合格率は約30%〜40%前後で推移しています。
国家資格の中では「極めて難しい」というレベルではありませんが、「思ったより合格率が低い理由」としては、労働基準法などの専門的な「法改正」が頻繁にあることや、ひっかけ問題が多いことが挙げられます。しっかり対策をしないと一発合格は難しい難易度です。
バスなどの「旅客」だけでなく「貨物」も含めて、運行管理者試験の合格基準は共通しています。合格するためには、以下の2つの条件を両方とも満たす必要があります。
1. 総得点の条件 原則として、総得点が満点の60%以上であること。 (試験は全部で30問出題されるため、18問以上の正解が必要です)。
2. 分野別の最低正解数(足切り)の条件 試験は5つの分野から出題されますが、特定の分野だけを極端に間違えてしまうと、合計点が18点以上でも不合格になってしまいます。分野ごとに以下の最低正解数をクリアする必要があります。
(1) 道路運送法関係(8問出題): 最低1問以上の正解
(2) 道路運送車両法関係(4問出題): 最低1問以上の正解
(3) 道路交通法関係(5問出題): 最低1問以上の正解
(4) 労働基準法関係(6問出題): 最低1問以上の正解
(5) その他実務上の知識及び能力(7問出題): 最低2問以上の正解
全体で6割(18問)正解を目指しつつ、苦手な分野を作らずまんべんなく点数を取ることが求められます。
運行管理者は独学で合格できますか?何回で合格できる?
結論から言うと、運行管理者は独学でも十分に合格可能です。
多くの受験者が「1回〜2回」の試験で合格を勝ち取っています。独学のコツは以下の通りです。
・基礎講習をしっかり受ける: 受験資格のために受ける「基礎講習」のテキストは非常に優秀です。ここでの講義を集中して聴くことが最大の近道になります。
・過去問を徹底的に解く: 試験は過去問の類似問題が多く出題されます。最低でも過去3〜5回分の「運行管理者試験 過去問」を繰り返し解き、出題パターンと「ひっかけの傾向」を掴みましょう。
バス運行管理者としての一歩を踏み出そう!
バスの運行管理者は、乗客とドライバーの安全を守る、バス会社に欠かせない国家資格です。仕事内容は点呼からプラン作成、緊急対応まで多岐にわたり、人管理ならではのきつさはありますが、それ以上のやりがいがあります。
実務経験がなくても「基礎講習」を受ければ誰でもチャレンジできる資格ですので、過去問対策をしっかり行い、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
