【インタビュー】異業種からバス業界へ。若き女性専務が語る「ジョイフル観光」の未来と、ドライバーに求める「たった一つの資質」

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー記事です。

「バス業界は初めて。だからこそ、できることがある」――。金融業界から転身し、母親が経営するバス会社に入社。事務作業からキャリアをスタートし、今では会社の未来を牽引する若き女性専務がいる。インバウンド専門の貸切バス事業で急成長を遂げる「ジョイフル観光」の原田専務だ。成田営業所の新設、毎年10台以上のバス増車、そして新たな営業所計画。その躍進の裏には、どんな想いがあるのか。業界の常識にとらわれない彼女の視点から、会社の魅力、求める人材像、そしてバスドライバーという仕事の本質に迫った。

世界67カ国のお客様をおもてなし。インバウンド専門だからこその面白さ

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー。会社について。

――まず、御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は貸切バスがメインで、その中でも売上の99%が海外からのお客様、いわゆるインバウンドによるものです。千葉(成田)、東京、大阪に営業所があり、成田空港や関西国際空港から入国されたお客様を乗せ、日本全国の観光地を巡るツアーを運行しています。

他のインバウンド専門のバス会社さんとの一番の違いは、特定の国に特化していない点です。これまでにご利用いただいたお客様の国籍は67カ国にものぼります。欧米やアジアの主要国はもちろん、ウガンダやナイジェリアといったアフリカの国々、トルクメニスタンといった珍しい国のお客様もいらっしゃいました。

世界中の乗客からの感謝の手紙
世界中の乗客から寄せられた感謝の手紙

「この国の方はこういうことを嫌がる」「この国の方はここに行きたがる」といった、日々新しい発見があるのがこの仕事の面白さですね。毎日が異文化交流の連続で、様々な国のお客様と出会える刺激的な環境だと思います。

バスは毎年増車、新営業所も計画中。成長企業だから「稼ぎたい人」に応えられる

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー。事業拡大について。

――事業を急拡大されているそうですね。

ちょうど1年前に成田営業所を新設し、大型バスを10台新車で導入しました。そして今年もさらに10台増車し、この冬には中型バスも6台納車される予定です。それに伴い、ドライバーも積極的に採用しています。

現在、新たな営業所の開設に向けて土地の取得も進めており、来年にはもう一つ拠点が増える予定です。車両が空いている状態は作りたくないので、バスを増やす限りはドライバーをどんどん増やしていきたいと考えています。

バス業界は今、閑散期で仕事が少ない会社も多いと聞きますが、弊社はありがたいことに安定して仕事があります。「とにかく働いて稼ぎたい」という意欲のある方にとっては、必ず仕事が提供できる良い職場環境だと自負しています。

金融業界からバス会社へ。ゼロからの挑戦で見えたもの

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー。異業種からの転職について。

――専務ご自身は、異業種からの転職だと伺いました。

元々は金融機関で投資信託などを作る仕事をしていました。その後、シンガポールのファンドに転職したのですが、体調を崩してしまって。コロナ禍に日本へ帰国したタイミングで、創業者である母に「暇なら手伝ってよ」と声をかけられたのが入社のきっかけです。

最初は営業事務として、ドライバーさんが使ったETCや駐車場の精算レシートを電卓で計算して、台紙に貼っていくような一番下の仕事から始めました。でも、やっていくうちに「これはもっと効率化できるな」と思うことがたくさん出てきたんです。

そこで社長である母に次々と業務改善の提案をしていたら、いつの間にか周りから「専務」と呼ばれるようになっていて(笑)。「じゃあ、専務でいいです」と。そんな経緯で今に至ります。

――金融エリートからバス会社へ、というキャリアチェンジに抵抗はなかったのでしょうか?

全くなかったですね。どんな仕事も仕事ですし、大事なのは「何をやりたいか」だと思っています。今のポジションでは、新しいシステムを導入したり、古い慣習をなくしたりと、会社の意思決定に携わることができています。その媒体が金融なのかバスなのか、という点は私にとってあまり重要ではありません。

ただ、業界経験が浅く、頼れる人脈も全くない中で、自分の頭で考えて進まなければいけない大変さはあります。でも、その分自由にやらせてもらえているので、楽しさの方が勝ちますね。

採用で見るのはただ一つ「人柄」。運転技術よりも大切なこと

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー。採用する時のポイントについて。

――事業拡大には人材確保が不可欠だと思いますが、採用において最も重視しているポイントは何ですか?

「人柄」、これに尽きます。私たちは何よりもクレームを出したくない。たった一つのクレームで、会社の売上は簡単に吹き飛んでしまいますから。

そのため、まず電話の応募段階で「この人は危ないな」と感じたら、次のステップには進めません。どんなに運転技術が高くても、横柄な態度の方や、失礼な話し方をされる方はお断りしています。将来、もっと大きな問題を起こす可能性があるからです。

ドライバーさんとは、できるだけ相手を理解しようとコミュニケーションを取ることを心がけています。私自身、大型二種の教習所に通ってみたり、休日に人気の観光地を巡って「大型バスの駐車場はどこだろう?」と見て回ったり。現場を知らないくせに、と思われるのが嫌なんです。決して偉そうにせず、ドライバーの皆さんの気持ちに少しでも寄り添えるよう努力しています。

「これは接客業だ」その意識を持てる人と働きたい

株式会社ジョイフル観光の専務インタビュー。運転手に求める素質について。

――未経験者でも応募は可能でしょうか?

申し訳ないのですが、全くの未経験(大型免許がない、運転経験がない)という方の採用は現在行っていません。観光バスの運転は、車両感覚だけでなく、地理やお客様への配慮など、同時に注意を払うべきことが多いからです。

ただ、トラック運転手など、何らかの大型車の運転経験がある方であれば大歓迎です。実際、関西営業所で活躍している女性ドライバー2名は、元々トラックの運転手でした。入社後は、先輩ドライバーが同乗し、観光地のルートや駐車場の入り方などを実践的に指導する研修制度もしっかり整えています。ブレーキの踏み方から丁寧に指導しますので、安心して飛び込んできてください。

――最後に、バス運転手を目指す方へメッセージをお願いします。

バスの仕事は、お客様という「感情を持った人間」をお乗せする仕事です。ですから、「これは接客業なんだ」という気持ちを絶対に忘れないでほしい。それができないのであれば、旅客輸送ではなく、物流の世界の方が向いているかもしれません。

以前、高速バスから転職してきたドライバーが「お客様から直接『ありがとう』と言われるのが本当に嬉しい」と笑顔で話してくれたことがあります。目の前にお客様がいる。その事実を常に意識し、心のこもったコミュニケーションが取れる方にとって、バスドライバーは本当にやりがいのある素晴らしい仕事です。

私たちは、会社の成長を共に楽しんでくれる新しい仲間を待っています。

株式会社ジョイフル観光のおすすめポイント!

  • 世界67カ国のお客様と出会える、グローバルで刺激的な環境
    売上の99%がインバウンドという専門性を活かし、これまで世界67カ国のお客様をおもてなししています。特定の国に特化していないため、毎日が「異文化交流の連続」。様々な国の文化や習慣に触れながら、日々新しい発見がある刺激的な仕事です。
  • 急成長中で将来性が抜群!安定して稼げる環境
    バスを増車し、成田に続いて新たな営業所の開設も計画するなど、会社は急成長の真っ只中にあります。事業が拡大しているため仕事量も安定しており、「とにかく働いて稼ぎたい」という意欲的なドライバーの期待に応えられる環境が整っています。
  • 業界の常識にとらわれない、新しいリーダーシップと社風
    金融業界から転身した若き女性専務が経営に携わっており、業務改善や古い慣習の見直しを積極的に進めています。専務自ら大型免許の教習所に通うなど、現場のドライバーに寄り添う姿勢を大切にしており、風通しの良い、新しい社風が期待できます。

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