バス運転手の免許は大型二種が必要!取得方法や費用、免許取得制度について徹底解説

バス運転手になるためにはどの免許が必要か徹底解説!

「バスの運転手はどうやったらなれるの?」「免許ってどれを取ればいいの?」「免許取得までにかかる費用や時間ってどれくらい?」など疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、バスの運転手になるために必須となる「第二種大型免許」について、取得手順、費用、難易度まで詳しく解説します。

バス運転手に必要な免許とは

バス運転手になるために必要な免許は?

バスの運転手になるためには、第二種大型免許を取得しなければなりません。正式名称は「大型第二種自動車免許」。街でよく見る路線バスや観光バス、高速バスを運転するために必要な免許です。

第一種運転免許と第二種運転免許の違い

第一種運転免許は営利目的でなく、私的に自動車やバイクを運転することを目的としたものです。自家用車を運転するなら一種免許を取得すれば十分ですよ。

第二種運転免許は旅客運送業務を行うために必要な免許です。タクシーやバスなど、お客さんを乗せて運転するためには、この免許を取らなければなりません。

第二種大型免許の取得方法と条件

大型二種免許を取得するには、大きく分けて「教習所に通う(通学・合宿)」「免許センターで一発試験を受ける」の2つのルートがあります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し、ご自身のライフスタイルや予算に合った方法を選びましょう。

自動車教習所に通う(通学・合宿)

自動車教習所に通い、指定の学科・技能教習を受けて「卒業検定」に合格する方法です。卒業すると免許センターでの実技試験が免除されるため、最も確実に取得できる一般的なルートです。

通学の場合

  • 特徴: 仕事や日常の予定と両立しながら自分のペースで通えます。
  • 期間の目安: 約1ヶ月〜3ヶ月程度(所持免許による)

合宿の場合

  • 特徴: 地方の教習所に滞在し、短期間で集中して教習を受けます。費用が通学より安く抑えられるケースが多いのも魅力です。
  • 期間の目安: 最短8日〜10日前後(所持免許による)

全国の自動車教習所のうち、大型二種を取り扱っている教習所は限られています。車両サイズや専用コースの準備が必要なため、近隣の教習所で受講可能かどうか事前に必ず確認しておきましょう。

運転免許試験場での一発試験

教習所に通わず、警察の運転免許試験場で直接「学科試験」と「技能試験(実技)」を受ける方法です。

  • メリット: 教習所代がかからないため、費用を大幅に抑えられる。
  • デメリット: 合格率は非常に低いと言われており、専用の大型バスを使った高度な運転技術や安全確認が厳しく審査されます。

すでに大型一種や中型二種などの運転経験が豊富で、練習環境が整っている方向けの難易度が高い方法です。現実的に一発で合格するのは難しいので、しっかりと教習所に通うことをお勧めします。

免許の取得条件

第二種大型免許を取得するためには、以下の受験資格を満たしている必要があります。

  • 21歳以上
  • 大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を持っていて、経歴が通算3年以上
  • 上記または、他の(大型以外の)二種免許を持っている
  • 視力:両眼で0.8以上かつ、片眼それぞれ0.5以上(メガネやコンタクトも可)
  • 深視力(※):3回検査の平均誤差が2cm以下
  • 色彩識別能力:赤・青・黄色の識別ができる
  • 聴力:10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(両耳)

※深視力…遠近感や立体感を判断する目の能力

大型二種免許を取得・更新する際には、通常の視力検査に加えて「深視力検査」への合格が必須となります。
検査に不安がある方や、事前にコツや対策を押さえておきたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

▶︎「ドライバー必見!深視力検査を徹底解説

第二種大型免許の取得緩和について

また、令和4年の道路交通法改正により、受験資格が一部緩和されました。通常教習に追加して、特別な教習(受験資格特例教習)を修了することで「19歳以上かつ、普通免許等を受けていた期間が1年以上」であれば、第二種大型免許の取得が可能です。

特別な教習は以下の3種類があります。

  • 年齢課程…免許取得条件を19歳以上に引き下げる教習
  • 経験課程…各免許の取得要件の運転経験年数を1年以上に引き下げる教習
  • 年齢+経験課程…年齢と運転経験どちらの条件も引き下げる教習

なお特別な教習が受けられる教習所は限られています。各都道府県警察の窓口で、対応可能な教習所の確認ができますよ。

第二種免許等の受験資格の見直しについて(令和4年5月13日)|警察庁Webサイト

AT限定免許の解除方法

またAT限定の免許しか持っていない方は、以下の2つの方法で限定解除をする必要があります。

  • 第二種大型免許の教習前にAT限定を解除しておく
  • 第二種大型免許の教習と同時にAT限定を解除する

しかしバスやトラックの運転手不足を背景に、2026年4月以降、大型・大型二種・中型・準中型・中型二種にも、AT限定免許を順次導入する方針を警視庁が発表しました。時間や金銭面での負担が減るはずなので、これからバスの運転手になりたい人にとっては朗報ですね。

なお中型二種は26年4月から始まりました。大型二種は27年10月から導入される予定です。

バスによって取る免許は違う?

運転するバスによってとる免許は違ってくる?

バスの大きさによって取得する免許が変わります。以下の表を参考にして、事前に確認しておきましょう。

普通免許中型免許(8t限定)中型免許大型免許
運転できるバスなしなしマイクロバスマイクロバス、中型バス、大型バス
車両総重量3.5t未満8t未満11t未満11t以上
最大積載量2t未満3t以上5t未満4.5t以上6.5t未満6.5t以上
乗車定員10人以下10人以下11人以上30人未満30人以上

普通免許と中型8t限定免許ではバスは運転できません。

なおバス運転手になるために、必ずしも大型免許が必要というわけではありません。例えば幼稚園や習い事教室などに務めており、送迎でマイクロバス以下の車両しか使わないのであれば、中型免許で運転が可能です。10人以下であれば普通免許でも可。自分の就職先や運転するバスの大きさに合わせて免許を取りましょう。

マイクロバスの免許についてはこちらから!
▶︎マイクロバスの運転に必要な免許は?

バスの免許を取るのにかかる費用

バスの免許を取るのにかかる費用は?

教習所に通う場合、第二種大型免許の取得費用は約40~60万円です。ちなみに普通免許も持っていない場合、まずはそちらの取得が必要なので、全部で約90万円はかかると考えておきましょう。

大型二種免許取得制度について

バス会社によっては、未経験の方でも応募できるように「大型二種免許取得制度」を設けています。

負担額や利用条件は会社によって異なり、費用の一部を補助する会社から全額負担する会社まで様々です。

【実際の求人の例】

大型2種免許をお持ちでない方は養成制度により会社負担にて取得可能です。その他、運行管理者資格等も養成制度ございます。

つばさ観光株式会社:バス運転手募集要項

このように、免許がない方でも安心して挑戦できる求人が多数あります。

バス運転手の達人では、免許取得制度を設けている会社を絞り込んで探せます。検索条件の「免許取得支援」にチェックを入れて、ご自身に合った求人を探してみてくださいね。

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補助金(給付金)について

またハローワークがキャリアアップと再就職の支援として特定一般教育訓練給付金制度というものを設けています。受講費用(第二種大型免許の教習費用など)の40%(上限20万円)を給付金として貰うことができるんですよ。

なお以下の条件を満たす方が、受給の対象です。

  • 雇用保険を抜けて1年以内に受講する方
  • 雇用保険に入っていた期間が3年以上の方(初回は1年以上)
  • 平成26年10月1日以降に教育訓練給付金を受給した場合、最終受給日から受講日までに3年以上経過してる方

<参照>厚生労働省リーフレット:令和元年10月1日から特定一般教育訓練給付金制度が開始されます

この制度を使える自動車教習所は限られています。
以下のサイトの「講座・スクールを探す」から入り、検索欄に「大型二種免許」と入力すると、大型自動車第二種運転免許を取得できる教習所が見れますので、ぜひ活用してください。

<教育訓練制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム>

大型二種免許を取るのって難しい?

バスの免許を取るのって難しい?

第二種大型免許は、ほかと比べて取得が難しいです。令和4年の運転免許統計によると第一種普通自動車免許の合格率は74.5%、第一種大型免許の合格率が95.0%なのに対し、第二種大型免許の合格率は63.6%と低いです。

普通車と比べて大型車は死角が多かったり、距離感が掴みにくかったりといった理由から、高度な運転技術が必要です。またお客さんを乗せて走るため、接客の知識も求められます。

とはいえ令和3年と4年を比べると、第二種大型免許の合格率はおよそ4ポイントアップしており、決して難攻不落な試験というわけではありません。

一発試験ではなく教習所に通い、技術と知識を身につけてから受験すれば合格できるでしょう。

<参照>運転免許統計

免許の取得手順とあわせて、実際の採用試験の流れや気になる給料事情も確認しておくと安心です。
バス運転手になるまでの全体像や選考対策について知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

▶︎「バス運転手になるには?免許や給料、採用試験を解説

<まとめ>バスの運転手になるためには第二種大型自動車免許が必要

  • 第二種大型免許は「21歳以上、普通免許等の保持期間が3年以上」であれば取得が可能
  • ただし特別な教習を受けることで、「19歳以上、普通免許等の保持期間が1年以上」に条件が引き下げられる
  • 第二種大型免許の取得には約40~60万円程度かかるが、バス会社の免許取得支援制度や国による給付金を利用できる
  • 免許取得から一人前のバス運転手になるまで、最短で半年ほどかかる
  • 第二種大型免許の取得は難しいので教習所でしっかりと学ぶべし

大型二種免許を取得したら、次は実際に応募へと移ります。応募資格についてまとめた「求人Q&A:バス運転手の応募資格編」も合わせて読んでくださいね。

バス運転手の達人では、第二種大型免許の補助が出るバス会社の求人案件も多く掲載しています。自分にあったバス会社さんを探してみてくださいね。

バス運転手の求人はこちらから>>>

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この記事を書いた人
バス運転手の達人 編集部

バス業界に関わる情報を専門的に扱う編集部です。現役運転手・バス会社・キャリア支援の専門家など、複数の視点をもとに記事を企画・編集し、働き方や制度を中立的に分かりやすく伝えることを心がけています。運転手さん自身が納得して判断できる情報提供を目指しています。